うちの現役猫。
仮称「養子猫」。名前がつくと、何となくみなさんが持たれるイメージがあるでしょうから、それぞれ胸の内で名前をつけてやってください。
とりあえず、「養子猫」
出身は、お隣の市、出会いはジモティーの「猫あげます」欄。性別♂(去勢済み)
2018年1月末でやって来たとき、4歳半。
出身はやんごとなき足長マンチカン。(いちおー血統書付き)
2017年10月、初老家族はペットロスになった
2017年10月、義兄にべったりだった推定13歳の茶トラが腎不全で苦労のない世界へお引っ越し。その1週間のち、まだまだ元気と思っていた姉べったりのヨークシャーテリアが心臓弁膜症で慌ただしくお引っ越し。
私を含む初老家族3人が軽いペットロスに陥ったのです。
義兄などは、茶トラを焼場へつれて行く車を涙で運転できず、姉が代わりに運転しましたが、焼場につく間中、焼場へ着いてからもずっと目から滝がダーダーで、男の人がこんなに泣くのを初めて見ました。
その茶トラを見送ったと思った途端、元気だったヨークシャーの元気がなくなり、病院へ連れて行ってみたら、重度の心臓弁膜症。
その時点で獣医さんから「あとは好きなものを好きなだけ食べさせてあげてください」と言われてしまい、まさか、と思ったちょうど1週間後、姉がちょっと目を離したすきにひとりで旅に出てしまいました。
もう生き物は飼わないと宣言した姉
立て続けに、可愛がっていた2匹がいなくなってしまい、姉はもう動物は飼わないと宣言しました。
住み屋が違っても、同じ敷地内で動物を飼うとなれば、全員のコンセンサスは必要です。
もう、保護猫や保護犬のお迎えは我が家は無理、と思いました。
なぜなら、そういった団体が一番にあげる条件に、家族全員の同意があること、だからです。
しかし、義兄も茶トラの写真を机に飾ったり、懐かしげに思い出話をするのです。
お酒を飲むと、来客相手にどんなに茶トラが賢かったかを自慢するのです。
私は、私で、2014年に20歳と半年生きた猫を看取って4年でしたが、どうしてもまた猫と暮らしたいと思い続けていました。
水面下で策を練るまもなく
諦めきれない私は、「ペットのおうち」を眺めたり「ジモティー」の猫あげますを眺めたりしていました。
しかし、私が看取った猫は、20歳超えて生きました。
私はすでに50代、というと20年生きる猫を飼った場合、70代で看取ることになります。
はて、生涯をちゃんと見届けられるのかどうか疑問が残ります。
もう、猫は無理だよなあと思っていたところ、私より先輩の猫友が子猫を飼い始めたと風のうわさ、というより、Twitterで知りました。
え、じゃ、うちもイケるんじゃね?
そうだ、子猫じゃなけりゃ、大丈夫。
そして、白羽の矢が、今の現役、当時4歳半の養子猫に立ちました。
相手先は、お猫入り先を急いでおられる様子。
これだったら、姉の同意がなくてもなし崩しにご縁が決まるかも。
予測は当たりました。というより、お猫入りする先のウチをみたいともおっしゃいませんでした。
ジモティーの説明書きには、「足長マンチカン、血統書付き」とありましたから、応募者多数かと思いきや、我が家が最初の問い合わせ元だったそうで、養子猫を譲っていただくお礼に、クッキーの詰め合わせを持参しました。
明日猫が来るから
姉に告げたのは、お迎えの日の前日。予想通り、怒られました。
まぁ、そうですよね、当然ちゃ当然。
でも、義兄はなんだかうれしそうです。(やったね!)
お隣の市まで迎えに行って連れ帰った時、養子猫、キャリーバックから出る時涙をこぼしました。
猫の涙、初めて見ました。
そんなに怖かったの?ごめんね。そうだよね、なんの前触れもなく、お昼寝していたら急にキャリーバックに詰め込まれて、1時間のドライブの挙句だったもん。
プンスカ怒っていた姉なのに、戻ってみたらケージにトイレとお水にご飯、全部用意がしてありました。
私が用意していたケージより、こっちの方が良いでしょうとわざわざ物置から出してきて、掃除までしてくれていました。
何やら、春がやって来る予感。
猫の個性を改めて思う
これまでの猫は、全頭ニンゲンにべったりなところがありました。
冬になれば一緒の布団でぬくぬくし、膝に乗って甘える、帰宅したら玄関までお出迎えする、人間の食べ物には興味なし。
それが、この養子猫、ことごとく逆を行きます。
一緒の布団に寝るなんてとんでもなく、抱っこが大嫌い、お出迎えナッシング、人間が食べるものは全部寄こせetc.
バニラの匂いがするものがとにかく好きで、クッキー、ケーキ、ホットケーキ、洋菓子系は何でも欲しがります。
ついでに鶏肉も大好きで、三角コーナーへ捨た鶏肉の皮を失敬しようとしたのを見つけた時は唖然としました。
先日、美容院で「うちの猫、三角コーナーの鶏肉の皮を食べようとしてたの」と言ったら美容師さんから「お外の厳しい世界を生き抜いて来たんですねえ」としみじみ言われ、苦笑いでした。
初老3人をトリコにした愛想のない猫
初日に涙を流した猫ですが、その後あっという間に我が家になじみ、私が出勤とともに、姉のうちに出勤し、夜ご飯もそちらで食べ、寝るときに私の住まいに戻って来るという、まるで勤め人かのような規則正しい生活を送っています。
お休みの日も、姉のうちに行くことが当たり前になっているので毎朝早朝から私を起こしにかかり、私は休日といえども朝寝坊は許されておりません。
結局、愛想のなさは変わりませんし、これまでの猫と大いに違いまあ、悪い、悪い。
悪事をあげつらうとキリがありませんが、ともかく、初老3人組はコヤツに結局メロメロで、「コラッ、だめ!」なんて叱ること多々ですが、
3人のうち誰かが
「そんなに悪い子なら、捨てるよ!」というと
別の誰かが
「じゃあ、その後をついていって、私が拾う」
などという茶番がお約束となっています。
お礼のクッキー詰め合わせと物々交換でやってきた養子猫。
クッキーのお代分の癒しはじゅうぶん受け取りましたが、これからもブンブン癒しを振りまいて、初老組を元気にしてください。
早々に死んじゃいやあよ、ヨロシク!
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