繊細な日本酒の味:私の味覚が馬鹿でした。


賀茂鶴ゴールド

のっぴきからすみません。

これまで、あんまり美味しくないと思っていたこのお酒が、飲むタイミングを変えたら、すごくおいしかったので、反省の意味をこめてトップに画像を持ってきました。

お酒が悪いんじゃなかった、私の舌が馬鹿でした。

よくお土産でもらうお酒

この賀茂鶴ゴールド、広島県西条のお酒ですが、2014年、銀座すきやばし次郎で、安倍晋三前首相が、バラク・オバマ元米国大統領をもてなしたとき提供された日本酒として一躍有名になりました。
定価税込2,915円(720ml)と、そんなに安いお酒でもないけど、べらぼうに高いお酒でもない。特に、この賀茂鶴ゴールドは1号瓶税込598円があって、お手頃なお土産として頂戴することが多いです。


桜の花びらの形をした金箔が中に入っていて、お祝いの席で出されることがあります。
これまで、この賀茂鶴ゴールドを飲むたび、そんなに美味しいお酒かなあと思っていました。
あっさりとしているというか、おそらくこれが淡麗という意味なんだろうな、たぶん、お料理の邪魔をしないという点が評価されて、お寿司と一緒に提供されたのかなと想像していました。
ともかく、私には特にアピールするお酒ではなかったです。

飲むタイミングで全く違う

先日、またこのお酒を頂戴する機会がありました。
賀茂鶴ゴールドは、私の中では高級酒と分類されているので、いきなりではなく、ある程度酔ってから飲むお酒と決めています。
いつもは、先に軽くビールを飲んで、その後日本酒、が私の中の決まりですが(笑)、たまたまその時ビールがなくて、最初からこの賀茂鶴ゴールドを飲むことにしました。

すると・・・

なにこれ!?おいしい!

えっ、えー?賀茂鶴ゴールドってこんなに美味しいお酒だったの!?
舌の上でサラッと切れる、ほんのちょっとだけ甘さが残って、香りがすごい。
その時、悟りました。
味の強い料理の後に飲んではいけない、まして、ビールのような苦いお酒のあとでは、このお酒の良さが味わえない。

お酒に謝りたい

これまで私は、越乃寒梅久保田 萬寿のような、深み、華やかさのあるお酒が好きでした。これらのお酒は、主張がはっきりしているので、味の強いお料理にも負けない。
ここが基準点だったので、そっと寄り添ってくるような繊細なお酒の良さに、これまで気がつかずにいました。
ビールの後に、こんな繊細なお酒を飲んでいたなんて、ああ、もったいないことをした。
その上、あんな淡白なお酒は、私には合わないわ、なんて奢ったことを。
賀茂鶴酒造さん、ほんとうにごめんなさい。

ということは、これまで淡白すぎてあまり好きでなかったワインも、もしかして飲むタイミングで違う面があるのかも?

「ビールでちょっと酔ってからワインや日本酒」のパターンはやめて、いいお酒は味の濃いものを口にする前に、味わうことにします。
そうすれば、出来の悪い私の味覚もちょっとはお利口になれる・・・かしら?(笑)

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