世の中には、パーソナルトレーナーという、マンツーマンでクライアントと向き合い、望み通りの体型を作る手助けをする職業があります。
ライザップのトレーナーもいわゆるパーソナルトレーナーと呼べるでしょう。
パーソナルトレーナーの年収
同じ職業でも、日本とアメリカでの年収は違います。
日本国内では、平均年収466万〜613万円(給料バンクより)、アメリカでは平均で650万〜1000万円程度とのことです。(全米アスレティックトレーナー協会から)
ですので、パーソナルトレーナーの中でも、アスレティックトレーナーを名乗れる人は、厳しい試験と経験を積んだプロフェッショナルということになります。
アメリカのリアリティーショーがぶっ飛んでいる
Fitとは、ここでは体を整えるという意味で、Fatは文字通り太る。そして、またFit、体を整える。
どういうことかというと、太ったクライアントの気持ちを理解するために、アスレティックトレーナーが同じように体重を増やし、そこからクライアントと一緒に絞っていくという番組なのです。
(2020年に、坂上忍の情報番組で紹介されたようです。)
前フリが長くなりましたが、この番組、アスレティックトレーナー(以下トレーナー)が、クライアントの気持ちに寄り添って、より良い指導を行うため、4ヶ月かけて思い切り体重を増やし、その後、一緒に痩せるというプログラムなのです。
4ヶ月間、体重を増やすために、普段から食事に気をつけ毎日エクササイズを欠かさない、体作りのプロが、ただひたすらジャンクフードを食べまくり運動は禁止。
その過程が想像以上に過酷で、いきなりジャンクフードを体に取り入れることで、体調を崩したり、鬱っぽくなったり、トレーナーの顔つきがうつろになるさまを見るだけでも、ジャンクフードのあり方を考えさせられます。
8ヶ月を費やすプログラム
体重が(30kg以上!)増えた4ヶ月後、同じエクササイズをこなしながら、クライアントは適正な体重を、トレーナーはプログラム開始時の体重まで戻すことを目標にします。
4ヶ月かけて太り、4ヶ月かけて痩せる、8ヶ月の過程を45分にまとめて見せてくれます。
ここまでトレーナーに真剣に考えてもらって、一緒に痩せよう!と言われたら、クライアントも中途半端な気持ちでは投げ出せない。トレーナー側はこのプログラムが終了するまでは、他の仕事は受けられず、失敗すると死活問題です。
エピソード1のクライアント、体重122kg、IT分野で働くジェフは、4ヶ月で40kgのダイエットに成功します。
122kgあった体重が最終的に88kgとなり、体型もそうですが顔つきもすっきり。
バスケットボール部だった高校生の頃のように、番組のエンディングで、軽々とシュートを決めるジェフ。
自信を取り戻して、「人の役に立ちたい」と言って幕。
痩せるのも地獄、太るのも地獄
冒頭のナレーションで言う通り、アメリカは肥満大国。
それも小太りどころではなく、超肥満。
周りが超肥満だから、気にしていないと言うか、みんな太っているからいっか〜みたいなノリなんですかね。
普通体型やヤセ体型が特殊、みたいな。
「やればできるんだ」ということを教えたいとやる気満々です。
途中くじけても、やる気を奮い立たせ、ダイエットとエクササイズを最後までやり遂げ、クライアントもトレーナーも減量できて、ハッピーエンド。
寿命をお金で買う
気になったのは、クライアントになっている人たちの職業がどうやらお金には困っていそうにない層らしいこと。クライアントの両親も、同様に太っていて、子供が痩せて健康になったことを、涙を流して喜びます。今の時代、命もお金で買えるんですね(笑)。
このトレーナーたちへの報酬は、番組側が負担したんでしょうか、それともクライアントでしょうか(笑)。
ともかく、ライザップへ通うよりは、うんと契約金は高いんじゃないかな?と勘ぐっています。凄腕の減量請負人だもんね。
また、今の日本って、100kgを超える体重のひとってそんなにいないじゃないですか。
むしろ、痩せすぎが問題になるくらい。
ということは、日本に生まれ育つだけで、大金を払って命を買う必要はないということ。
習慣と人の目を気にする国民性が、日本人の健康と長寿の一端を担っているってすごいことだな、と思いました。
最後に、日本語字幕がないのですが、番組の雰囲気だけでもお伝えできれば、と思い、公式Youtubeビデオを紹介します。
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