離婚して10年以上20年未満(笑)。
色々ありましたが、現在のところ概ね安泰です。仕事もプライベートも。
毎日穏やかな気持で過ごしながら、ブログを書いているわけですが、唯一、離婚して残念に思うことがあります。
それは、結婚していた10年余りの思い出が、すべてグレーになってしまったこと。
10年以上一緒に生活していたわけですから、楽しい思い出のほうが多かった(はず)。
少なくとも、別居する少し前までは、嫌なこと2割、楽しいこと8割でした。
たとえば今日のように、朝からスッキリ晴れたお天気で風も心地よい日は、猫にはお留守番してもらって、朝からドライブ。
郊外へ行くときは食事をする場所がないといけないから、(スマホがなかった時代なので)お弁当作って行ったり、その途中、ここは雰囲気良さそうと思ったお店はチェックしておいて、次はここ入ってみようかなんて相談したりして。
元夫は、喫煙者で、また、お酒類をたくさん飲む人で、常に健康診断では血圧とコレステロールが高め。彼の父親が糖尿病で、遺伝的なリスクもありました。
私と結婚する前までは、ひとりで住んでいる家に仕事から戻ると、近所に住む姑が用意した夕食を肴に深酒。休みは一日ゴロゴロしながら、喫煙しながらお昼からお酒を飲んで過ごすことが普通であったとのことです。
結婚してから、朝はきちんと食べる、お昼は(主に節約のためw)お弁当、夜は戻ってきたときに温かい食事、好きなだけ飲んでいたお酒を控えるよう(もちろん節約のためw)口酸っぱく言って1日の飲酒量を決めました。そして、タバコも止めました。
一番喜んでいたのは姑です。息子が喫煙と多量の飲酒で健康を損なうのを一番恐れていて、母親が言うことは聞かなくても嫁が言うことは聞く、健康管理をしてもらってありがたいと常々感謝してくれました。
ですので、離婚騒動が持ち上がったとき、私の一番の味方になってくれましたし、不倫のお相手についての細々した情報を、元夫の口から聞かされるたび、烈火の如く怒りました。
姑を交えて3人で話していた最中、元夫と不倫相手がタバコを吸いながら笑っている写真を見た時、その頃ずっとタバコをやめたと信じていた私たちは唖然。相手の方も大病をして仕事を辞めて療養中だったはず。
お互いいい歳をして健康に気をつけないと、というような考え方をしないところできっと気が合うんだろうなぁとなんとなく納得しました。
お相手のなりふり構わないアプローチに比べ、そんな馬鹿なと覚めた考え方をした私では、彼への想いも大きな差があったのだろうなぁ、と今ならわかります。
姑は、ねこかあさんと離婚したら、この子は死んでしまう、とまで言って(今現在、死んでないようですがw)、離婚には最後まで反対でした。
夫婦円満なとき、ドライブ中、のどかな田園風景を見ながら、元夫がこんなことを言いました。
「俺は、飲んだくれで、めちゃくちゃな生活でも楽しければそれで良いんだ、とずっと思っていたが、今こんな風に、天気のいい日に郊外までドライブして、外の空気に触れるような健康的な生活が心から楽しいと思う。あのまま行っていたらと思うとぞっとする。結婚して良かった」
それを聞いた私も、こころからうれしくて、ああ、結婚してよかったなあと思いました。
それ以降も、なんだかんだありましたが、概ね平穏でどちらかというと愉快な生活をしていたと思います。
子供は居なくても、お互いを思いやって、近所に住む姑を時々招いて、母の日やお誕生日をお祝いして。
そんなたくさんの良い思い出が、夫の不貞という形で終わることになった途端、すべてがグレーがかったものになってしまいました。
死別したのなら、それらはきれいな思い出のままなのに、こんな形で終わった結婚生活の思い出は今後も輝くことはない。
婚姻期間が絶対に無駄とは思いませんが、唯一残念なのは、楽しいことが詰まったあのころを思い返すとき、バッドエンドがもれなくついてくるということ。
今が平穏無事に過ごせているからこそ、そんな風に思うのかも知れませんが。
おまけ:今日の猫
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