数年前に、仲良くしていた友達がいました。
少し年上で、いつも楽しくて、友達が多くて、レストランやカフェをよく知っていて、おしゃれにも気を抜かないひとでした。
ご自分の家庭内のことを、あけすけに話す人で、そんなことまで、しゃべっちゃっていいの?と思うこともありましたが、素直なんだな〜と思っていました。
だけど、しばらくするうちに、なぜか一緒に話していると苦しくなってきました。
明るい話題なのに、なにか、わたしってダメな人?と感じることが多くなってきて。
その時は、彼女の魅力というか、オーラが眩しいほどで、あ、これは、私の妬みなんだなと自覚しました。
たとえば、
「〇〇ではほんっと失敗したわ〜」と彼女が言えば、
「ええ〜ほんと?でも、わたしもそんな時は、△△みたいに失敗するかもね」と返すと
「△△なら、余裕なんだわ」と、まあこんな感じ。
交友関係、生活スタイル、お金、職業etc.
最初は、失敗した〜、ひどいことになった、どうしよう〜という話題から入るのですが、慰めるような流れるになると、結局、「ねこかあさんの基準よりはマシ」に決着する。
こんなこともありました。
私より歳が少し上で、長く付き合っている友達との旅行先で、一緒に写った写真を見せた時。
「なに!?このねこさんの友達、わっか〜い!ねえねえ、ねこかあさんより○歳年上ってマジ!?お孫さんがいるふうには見えないわあ。どうしたらこんなに若くいられるのか知りたいから、会わせてよ。言われなかったら、ねこかあさんより10歳は若いと思ったわ」
これを聞いた時、なんだかとても微妙な気がしたのと、暗に私って老けてると言われたような気がして、その後の会話を正直楽しめませんでした。
そして、そんなふうに感じてしまう私は、心が狭いんだな、とも思って、二重に苦しかったです。
どうしてなんだろうなぁ、最初知り合った頃には、楽しかったはずなのに、だんだん、一緒にいると苦しくなる。私の妬みというか、闇の部分が増幅されるようで、申し訳ないなと思いながら、少しずつ会う機会を減らしていきました。
友達の多い彼女のことだから、私が付き合わなくなっても、ほかに付き合う人はいっぱいいるだろうし。共通の友達とも、彼女と繋がりたくなくて、徐々に連絡を取るのをやめました。ますます、人間関係の範囲が狭くなったワ(笑)。
そして、この最近、ほかのブログで読んだ話。
旅行の話をすれば、自分はもっといいところへ行った。得をした。レストランやカフェに行った話をすれば、自分はもっとすごい体験をした、と返す人がいる。そういう人は、人の話を横取りして、自分の方がすごいのよ、とマウントを取りがち。見かけは華やかで、軽く付き合う分には構わないけど、深く付き合うのはやめようと思った。
こんな内容でした。
あれ?(笑)これって、私の数年前の経験に似てない?
なるほど、あれがマウントというものだったのか。
付き合い初めは、イーブン、対等な関係だったのに、なにかのきっかけで、マウントを取ってもいい相手だと認定された。それがわざとなのか、無意識なのかはもうわからないけど、あのとき競ってマウント合戦に参加しなくて良かった。それでなくても、人を妬む自分が嫌だったのに、そんなことで競っていたら、自己嫌悪に陥っていたワ。
正直、今は、どうか私のことを忘れてくれていますように、と祈っています。それくらい、思い返すと、当てられた毒の後遺症は重症です(笑)。
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